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長浜市の研修会がスタート(その1・チェーンソー講習編)

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チェーンソーの「目立て」を教わる市民

 自伐協による本格サポート第一号の自治体、長浜市(滋賀県)の研修がいよいよスタートしました。

 7月8日、木を切るために不可欠な「チェーンソー講習会」が開催されました。平日コースと休日コースの2つにわけたこの講習は、すでに30名を超える市民が参加してくれています( 市主催のため無料参加・テキスト代のみ)。若手や女性の姿もありました。

 会場となったのは、長浜市菅並(すがなみ)地区です。集落内には茅葺屋根の面影がのこる家屋が立ち並ぶ昔ながらの地域で、「市内でも高齢化率トップ3に入るような地区」だそうです。

 講習に先立ち、職員の大澤さんから「安全知識と技術の習得をしてもらい、自伐型林業で山に入ってほしいと思います。一方で、出した木材を買い取って利用につなげる仕組みも整備して、生産と消費の両輪で進めていきたい」と頼もしい挨拶がありました。

 今回の講師は、大阪府内でボランティア活動やチェンソー講習をする「日本森林ボランティアセンター」(1997年設立)の山本さんと久保さんです。「府外での講師依頼はあまりないですから、はりきってきましたよ」と山本さん。

 当協会の研修の仕組みとしては、自伐型林業の特徴である軽架線(ワイヤー)による搬出や作業道敷設は、橋本林業(※)など限られた講師になります。チェーンソー講習(伐木・造材)に関しては、現地で教えられる個人や団体に積極的に活躍してもらう方向で考えております。

 さて、研修をしている間、当協会のスタッフがむかったのは次の研修現場です。「次」というのは、搬出講習の現場です。講習は、1)座学、2)チェーンソー(木を切る)講習、3)搬出(山から木を出す)講習、4)作業道研修(「壊れない道」をつける)、5)個別相談会の5段階を年間2サイクルするため、次へ次へと段取りを進めていかなければなりません。

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職員と搬出現場の山に向かう 職員と搬出現場の山に向かう

 「こんなええ木があるとは思いませんでした」と代表理事の中嶋はいいます。なだらかな市内中心部とは違い、奥地にくると豊かな山林が広がっていました。研修中の菅並地区を見回しながら、候補地の虎御前山(とらごぜんやま)へと向かいます。市の林道を通り、針葉樹林地に入っていくと。候補地に到着。

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伐木現場の確認や架線の張る「先柱」の目星をつけるために山に入る代表理事 伐木現場の確認や架線の張る「先柱」の目星をつけるために山に入る代表理事

 山に入り、伐木現場と、ウインチを設置する場所を確認します。「桜は根っこが弱いのでね」など細かくチェックをしていきます。

 さて、次の研修現場が決まりました。5ヘクタールの自治会山林です。市と自治会と県が25年度から5年間の協定書を結んでいる山のようです。この急傾斜地での伐倒と搬出となりそうです(7月25日現在研修中)。

 さらにその後、長浜市では指折りの林業地である谷口林業地帯にも行って来ました。ここは作業道研修の候補地。「なるべく木を切らずにやります」と地元民に交渉していきました。

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ヘアピンカーブで根本から崩れる作業道。200年生程度のスギがあったとみられる ヘアピンカーブで根本から崩れる作業道。200年生程度のスギがあったとみられる

 残念ながら、そこには最近施業したとみられる作業道現場があり、大きく崩壊した作業道がありました。「地域の人がせっかく守ってきたのに…こんなんあかんわ」と職員の一人は肩を落としていました。

 とはいえ長浜市での自伐展開ははじまったばかり。当協会の中嶋は、「自伐展開するには魅力的な山が多いことに驚かされました。やはり大きなポテンシャルを感じます。あわてずじっくりと進めていましょう」と声をかけました。(その2 伐倒・搬出編に続く)

【関連記事】
■長浜市の研修会(その2/伐倒・搬出編)
http://jibatsukyo.com/info/news/150801_nagahama

■長浜市の研修(その3/道づくり編)
http://jibatsukyo.com/info/news/150821_nagahama

■長浜市の研修(その4/林業経営相談編)
http://jibatsukyo.com/info/news/150901_nagahama

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